クールな綾瀬くんと、秘密の愛され同居始めます。
……好きって、言ってくれた。私のこと。
でも、頭によぎるのはあの女の子との場面で。
「……っでも、あの女の子は……っ?」
「え?」
「あの長い黒髪の美人さん……」
……聞くんじゃなかったかもしれない。言ってすぐに後悔する。
だけど、返事は思ったこととは全く違うかった。
「ーああ、あいつ、俺の友達の彼女」
「ーーえ!?」
友達の彼女さん。
なんとも、私が見ていたのは彼氏と喧嘩して仲直りしたいから仲介役を頼まれていたところらしく……。
「私の勘違い……」
うう、めちゃくちゃ空回りしてたってこと……っ?
勝手に解釈して、決めつけて、傷つけて……自分が恥ずかしい。
「……やきもち?」
「……へ?」
「かわいい」
可愛い。そう言われて、私の顔はどんどん熱くなる。
そうしていくうちにも、綾瀬くんの瞳はどんどん柔らかく、甘くなっていって。
「……さっきの返事、聞いていい?」
なんて、甘くて優しい柔らかな声で尋ねてくるから。
……私の気持ち、もう分かってるくせに。
わざと言わせる君は、ちょっぴり意地悪だ。
「……好きです、…弥生くん」
たぶん、真っ赤な顔で告白した途端、ぎゅっと温かいぬくもりに包まれて。
「ーー夢野 胡桃さん、俺と付き合ってください」
「ーーっ、はい……っ!」
弥生くんの背中に腕をまわして、私もぎゅっと抱きしめ返した。