クールな綾瀬くんと、秘密の愛され同居始めます。
◇◇◇
「ただいまです」
「ただいま」
家に帰ってきた私たち。ちなみに、2人でいっしょに帰ってきました。
本当は私は希ちゃんと帰る予定だったんだけど、
『おめでとう~っ!…へーえ手まで繋いじゃって、ラブラブじゃん』
このまま2人で帰れ!って言われて、たぶん気を使ってくれたんだと思う。
2人だけの帰り道は、うれしすぎて頬が緩みっぱなしだった。
「…あれ?美世さん、どうしたんですか…?」
リビングの扉を開けると、忙しそうにキッチンを行き来する美世さんと、テーブルに置かれた豪華な食事。
「あ、おかえり2人とも!
どうしたのって…胡桃ちゃんの同居生活、今日までじゃない?」
だから豪華にしちゃった。
うふふ、と言葉の後ろに音符がついている美世さんとは反対に、私たちは急に黙り込んだ。
さっきまでの浮かれていた気持ちはどこへ行ったのか。
「……忘れてた…っ。まさか、今日までだったなんて…」
「俺も。すっかり忘れてた……」
どうやら弥生くんも忘れていたようで。
2人してこんな大事なことを忘れていた。
「って、…あらあら?2人とも手、つないじゃって…うふふ」
(……!!)
そういえば、まだ手つないだままだった……っ!
驚いて、なんとも恥ずかしくなって、手をほどこうとしたけど、がっちりと掴まれていて絶対にほどけない。
…絶対今顔あかいよ…。
そう心のなかで呟くと、またおとされた爆弾。
「母さん、胡桃、俺の彼女になったから」
「……っ、へ」
紹介、してくれるんだ。うれしい…っ。
「あら~!2人ともおめでとう!胡桃ちゃん、弥生のことよろしくね?」
「はい…っ!こちらこそ、よろしくお願いします…っ!」
「ふふ、なんだか私が告白されてる見たい。私もこんな可愛い娘が出来るなんてうれしいわ~」
「そんなことないですよ…っ」
私そんなに可愛くないから、可愛い娘なんて思ってもらえてとってもうれしい。