クールな綾瀬くんと、秘密の愛され同居始めます。

「きゃー!可愛いっ」


と、美世さんががばっと私を抱きしめると、すぐにべりっとはがされた。



「あら。弥生ったら独占欲強いのね」


「いくら母さんでも、胡桃を抱きしめていいのは俺だけだから」


「……っ」


心臓、こわれちゃいそう。どきどきと胸の鼓動が速くなって、かーっと熱くなる。



「もう。ラブラブじゃない」



ご飯が出来るまで、2人で過ごしてきたら?とるんるんな笑顔で見送ってくれた。



ーー…


「……」

「……」



現在。弥生くんの部屋にて。なぜか2人とも正座で地面に座っています。

なんで?…なんて言われても分からない。

私の頭は戸惑うばかりで。



(つ、付き合うってどうしたらいいんだろう…っ?)



頭のなかはハテナマークばっかり。恋愛初心者マークが必要な私。


そして突然、弥生くんが口を開いた。



「…胡桃、ごめん」

「…え?何が…?」


何か謝られるようなことされたっけ…?


「胡桃のこと、いくら勘違いだったとはいえ傷つけて」


「え!もう全然気にしてないよ…?大丈夫!私こそ勘違いで避けちゃってごめんなさい…」



ずっと気にしてくれていたのかな…。
むしろ謝らなければいけないのは私なのに。



「…抱きしめていい?」


「え!?」



いいいきなりどうしたの…!?

急なことに驚いたけど、本音を言うと私もぎゅってしたいから…。


「…どうぞ?」


精一杯。腕を開いて首をかしげてみた。


「…なにそれ。可愛すぎるんだけど」


「わっ」


ふわっと温かいぬくもりに包まれて、弥生くんが私の彼氏、という実感がわいてくる。



「…へへ。幸せだなあ…」


「ほんと何この天使。可愛すぎてやばいんだけど」



抱きしめる腕に、ぎゅっと力が入った。

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