クールな綾瀬くんと、秘密の愛され同居始めます。
ちょっと強いくらいに抱きしめられても、それすら心地いい。
だんだんと、まぶたがとろんと重くなっていく。
だけど心臓の音は加速するばかり。
「弥生くん、長くない……?」
もう心臓の音が聞こえちゃうよ…っ。
「んー。胡桃不足で死にそう」
「ええっ」
し、死にそうって……あはは。
「くーるみ」
「ん…?」
「……ありがとう」
「…ふふ」
弥生くんの胸にうずめていた顔をあげると、彼は柔らかく、優しく、何かを噛みしめるように微笑んでいた。
また顔をうずめようとしたら、上から甘い声で呼び掛けられる。
「ー胡桃、こっち向いて」
「…?なにーーっ、」
ふわっと、唇を塞がれた。とっても甘い、私のファーストキス。
「…胡桃の唇あまい」
そういって、もう一度。
「ーーっ、」
しあわせ、すぎる。これは夢?
でも、頬に添えられている手が熱くて、これは現実だって教えてくれる。
ー大好き。
お互いの愛を伝え合った、この瞬間。
ー…
「明日、胡桃の母さんとお兄さんにも挨拶しなきゃな」
「…ふふ、お兄ちゃんシスコンだから、腰抜かしちゃうかもね……ふわぁ…」
「眠い?」
「うん…」
弥生くんとぎゅってしていると、安心して眠気が襲ってきた。
視界もぼやっとし始める。
もう少しだけ起きていたかったけど、起きたら弥生くんが隣にいるから、大丈夫。
そんな明日を楽しみに目をつむった。
「ーーおやすみ、胡桃」
「ーおやすみなさい、弥生くん」
ーおでこにちゅっと、ひとつ落とされる。
ーふたりで、大好き、と愛の言葉をささやいた。