迷惑をかけた相手になぜか溺愛されたようです。
「ねぇ…唯、その玲也っていう男は、本当に経営者なの?なんか危ない仕事でもしていない?怪しい匂いがプンプンするんだけど…」
確かに理子の言う事は正しいかもしれない。
でも、私には玲也が悪い事をする人にはどうしても思えない。
「うん、確かにそうかもしれないけど、私には玲也さんが悪い仕事するように見えないし、信じたいの。」
すると理子が私の顔を真剣に覗き込んだ。
「…唯、まさかその玲也っていう男を好きになったの?…冗談でチャンスとか言っちゃったけど、そんな隠し事の多い男は良くないよ…唯が傷つくところ見たくないもん。」
「心配してくれてありがとう。大丈夫だよ…良い人って思っているだけだから!」
玲也は良い人だけれど、好きと言う対象ではない。
そもそも、あの完璧なイケメン玲也を私なんかが好きになるなんて、恐れ多いと思っている。
理子と話をしていると、あっという間に時間は過ぎ、気づけばお酒も随分と進んでいた。
二人ともリンゴのようなほっぺになってしまった。
「そろそろ帰ろうか?」
私達が帰ろうと立ち上がった時だった。
どこにいたのか分からないが、二人組の男たちが私達に近づいて来た。
見るからに酔っている様子だ。
「ねぇ、お姉さんたち、俺達ともう少し遊んでいかない?」
私は二人の男に真っすぐ向いた。
「私達はもう帰るので、そこをどいてもらえませんか?」