捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
共存できそうなら、一緒に暮らそうと思っていたけれど、こうがたがたうるさいのでは寝ることもできない。幽霊相手に脅しをかけたら、慌てた様子が伝わってきた。幽霊も焦るものらしい。
「あと三十秒で出てこなかったら、こっちにも考えがあるわよ? フェオン、アルディ、ヴァネッサ、いい?」
精霊も幽霊も、魂だけの存在だ。精霊ならきっと幽霊にも対抗できるはず。ソムは毒の精霊なので今回はお休みだ。
「待って……待って、燃やさないで……!」
イオレッタの脅しに負けたのか、ふわりと若い女性が姿を見せた。たぶん、二十代前半。イオレッタよりは年上だ。
けれど、その姿は今にも薄れて消えてしまいそう。背後に壁が透けて見える。ふわふわと空中を漂いながら、彼女は両手を合わせてこちらを拝んだ。
「なんだ、出てこられるんじゃない」
「幽霊相手に出てこいって言うやつもそうそういないと思うぞ」
両手に腰を当てたままのイオレッタに、クライヴがつっこんだ。出てこいと言ったら出てきてくれたのだから、それでいいではないか。
「あと三十秒で出てこなかったら、こっちにも考えがあるわよ? フェオン、アルディ、ヴァネッサ、いい?」
精霊も幽霊も、魂だけの存在だ。精霊ならきっと幽霊にも対抗できるはず。ソムは毒の精霊なので今回はお休みだ。
「待って……待って、燃やさないで……!」
イオレッタの脅しに負けたのか、ふわりと若い女性が姿を見せた。たぶん、二十代前半。イオレッタよりは年上だ。
けれど、その姿は今にも薄れて消えてしまいそう。背後に壁が透けて見える。ふわふわと空中を漂いながら、彼女は両手を合わせてこちらを拝んだ。
「なんだ、出てこられるんじゃない」
「幽霊相手に出てこいって言うやつもそうそういないと思うぞ」
両手に腰を当てたままのイオレッタに、クライヴがつっこんだ。出てこいと言ったら出てきてくれたのだから、それでいいではないか。