捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
クライヴは苗を受け取ると、慣れた足取りで歩き始めた。この地に来て、五年。時々外に出ることはあるけれど、ここを本拠地にして正解だった。
「……ん?」
先日訪れたばかりの家の前で首を傾げる。前に訪れたのはこの家で正解だろうか。
いや両隣の家は前回とまったく変わらない。ここで間違ってはいない。
あの時はぼうぼうだった庭の草は綺麗に引き抜かれていた。家庭菜園なのか花壇なのか、庭の土は掘り返され、畝ができている。
「イオレッタ、いるか?」
扉の外から声をかけたら、パタンと扉が開いた。
「いらっしゃーい!」
「うおう!」
思わず野太い声が出てしまったがしかたないだろう。出迎えたのはイオレッタではなくゼルマだった。
「なんでお前が」
「だって、イオレッタが共同生活するんだから手伝えって言うんだもの」
手伝えって……幽霊をこき使っているのだろうか。
クライヴの疑問はしっかり顔に出ていたらしい。ゼルマは空中をふよふよと漂いながら、器用に肩をすくめる。
「……ん?」
先日訪れたばかりの家の前で首を傾げる。前に訪れたのはこの家で正解だろうか。
いや両隣の家は前回とまったく変わらない。ここで間違ってはいない。
あの時はぼうぼうだった庭の草は綺麗に引き抜かれていた。家庭菜園なのか花壇なのか、庭の土は掘り返され、畝ができている。
「イオレッタ、いるか?」
扉の外から声をかけたら、パタンと扉が開いた。
「いらっしゃーい!」
「うおう!」
思わず野太い声が出てしまったがしかたないだろう。出迎えたのはイオレッタではなくゼルマだった。
「なんでお前が」
「だって、イオレッタが共同生活するんだから手伝えって言うんだもの」
手伝えって……幽霊をこき使っているのだろうか。
クライヴの疑問はしっかり顔に出ていたらしい。ゼルマは空中をふよふよと漂いながら、器用に肩をすくめる。