捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
薔薇の木もあったし、リンゴやイチジクといった果樹も植えられていた。果樹はゼルマがこの家に住んでいた頃に植えたものだそうだ。
味は保証しないとゼルマは言っていたけれど、季節になったら収穫するのが楽しみだ。一応、毎年実をつけてはいるらしい。
花の手入れをして、収穫の時季を夢見て、のんびりと過ごす。なんて贅沢な時間なんだろう。
昼食は簡単に目玉焼きを乗せたパンと、昨日冒険者組合でおすそ分けしてもらったオレンジですませる。その間、ゼルマは向かい側に座っていて、イオレッタとお喋りをしてくれる。
支度をしてから、今度は冒険者組合へ。門を出たところで、振り返ってみる。
「ぐぬぬぅ……出られないー! でーらーれーなーい!」
門のところに張り付くみたいにして、ゼルマは情けない声をあげた。やっぱり、無理だったらしい。
「お土産待ってるね……」
手を振ったゼルマは、ふらふらと空中を漂って扉の方に向かう。扉を開けることなく、そのまま通り抜けて中に消えた。
味は保証しないとゼルマは言っていたけれど、季節になったら収穫するのが楽しみだ。一応、毎年実をつけてはいるらしい。
花の手入れをして、収穫の時季を夢見て、のんびりと過ごす。なんて贅沢な時間なんだろう。
昼食は簡単に目玉焼きを乗せたパンと、昨日冒険者組合でおすそ分けしてもらったオレンジですませる。その間、ゼルマは向かい側に座っていて、イオレッタとお喋りをしてくれる。
支度をしてから、今度は冒険者組合へ。門を出たところで、振り返ってみる。
「ぐぬぬぅ……出られないー! でーらーれーなーい!」
門のところに張り付くみたいにして、ゼルマは情けない声をあげた。やっぱり、無理だったらしい。
「お土産待ってるね……」
手を振ったゼルマは、ふらふらと空中を漂って扉の方に向かう。扉を開けることなく、そのまま通り抜けて中に消えた。