捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
「眠ってるって、いつ起きるの? もしかして、数百年とかかかるのかしら……?」
 永遠に近い命を持つ精霊の時間的感覚は、人間のものとは大きく違う。そもそも、時間という概念があるのかどうかも怪しいと聞いてみてから気がついた。
『すぐ起きるよ? うーん、あと、一週間くらい?』
 時間の感覚はあったらしい。それから精霊達はわいわいと口を開き始め、イオレッタも彼らの言葉を聴き取れなくなる。
 ヴァネッサが精霊達の中に飛び込み、彼女もものすごい勢いで話し始めた。ここは、ヴァネッサに任せておけばいい。
 やがて戻ってきたヴァネッサは、ふわふわとイオレッタの目の高さまで上ってきた。
『ええとね、湖の精霊は精霊神になろうとしているんですって。そのために、しばらく眠りにつく必要があるそうよ』
 イオレッタとの付き合いの長いヴァネッサは、水の精霊達の話を整理してくれる。
< 176 / 320 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop