捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
「で、では――どうしたらいいのでしょう?」
 事情を聞いた代官はうろたえた。イオレッタも最初は信じられないと思ったから、彼の反応も当然だ。
 イオレッタもこういう時どう対応すべきかはよくわからないので、こっそり精霊達に聞いてみる。
『ゴチソウホシイ』
 と、フェオン。
『人間の祈りは、精霊神様にとっても大切だと思うわよ?』
 と、ヴァネッサ。
『神殿があるといいんじゃないかな』
 とアルディ。
『わから、ない』
 と、ソム。
 イオレッタの契約している精霊達の反応もさまざまである。ソムがわからないのはきっと生まれて半年もたっていないからだ。
「神殿があるといいんじゃないかって、私の精霊達が言ってますけど……」
「精霊神様は、いつごろいらっしゃるのでしょう?」
 一週間、と聞いて代官は絶望した顔になった。さすがに一週間で神殿は無理すぎる。
「まずは、木製の祠を建てるのがいいんじゃないか? それからゆっくり神殿を建てればいい」
「そうですね。そうしましょう! さっそく設計を始めなければ」
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