捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
イオレッタが再び声をかけると、ドラゴンは面倒くさそうに鼻を鳴らした。
「あなたがそこを塞いでいるので、人間が行き来できなくて困っているんです。少し移動してはもらえないでしょうか」
「どのくらい移動すればいいのだ? この町から離れるつもりはないぞ」
ものすごく不満そうに首を揺らすので、イオレッタは困ってしまった。
クライヴは周囲を見回し、街道から少し離れた岩のあるあたりをさした。
「あのあたりでどうだろう? この道を通れないと困ってしまうのだ」
「……ふむ。それはかまわないが」
ゆったりとした動作で腰を上げたドラゴンは、のしのしとクライヴの示した場所へと歩いていく。慌ててイオレッタ達もあとを追った。
「このぐらい離れればよいか?」
「ああ――このぐらい街道を離れれば人も行き来できる。助かった――ありがとう」
「なに、かまわぬよ」
なんだかものすごく鷹揚にうなずいているが、そもそもドラゴンがロシードに来たのが大きな問題だ。
「いつまでいるの?」
「あなたがそこを塞いでいるので、人間が行き来できなくて困っているんです。少し移動してはもらえないでしょうか」
「どのくらい移動すればいいのだ? この町から離れるつもりはないぞ」
ものすごく不満そうに首を揺らすので、イオレッタは困ってしまった。
クライヴは周囲を見回し、街道から少し離れた岩のあるあたりをさした。
「あのあたりでどうだろう? この道を通れないと困ってしまうのだ」
「……ふむ。それはかまわないが」
ゆったりとした動作で腰を上げたドラゴンは、のしのしとクライヴの示した場所へと歩いていく。慌ててイオレッタ達もあとを追った。
「このぐらい離れればよいか?」
「ああ――このぐらい街道を離れれば人も行き来できる。助かった――ありがとう」
「なに、かまわぬよ」
なんだかものすごく鷹揚にうなずいているが、そもそもドラゴンがロシードに来たのが大きな問題だ。
「いつまでいるの?」