捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
 買い物に出かけた帰りのイオレッタの視線の先では、セルヴィハが子供達と戯れていた。
その側にいるクライヴは、セルヴィハの相談相手といったところ。『ニバーン』の本拠地に同居しているらしい。
 子供の順応力というものは恐ろしい。セルヴィハのことを最初は怖がっていたはずが、『ドラゴンになれるカッコイイおじちゃん』扱いである。
 見た目はクライヴと同年代なので、セルヴィハのおじちゃん扱いを、クライヴがどう思っているのかはちょっと心配なところである。
(まあ、私が考えてもしかたないわよね)
 冒険者としての仕事はしばらくお休み。ここしばらくの間は、家の模様替えにいそしんでいる。
 ソファのカバーを手作りしてみたり、クッションカバーに可愛い刺繍をしてみたり。
 実家にいた頃、イオレッタの部屋は一番狭くて暗い部屋だったし、可愛い品なんて置いていたら、悪気なくシャロンに奪われていた。
 冒険者としての装備が見つからなかったのが、不思議なくらい。なので、今は家の中を調えているのがとても楽しいのだ。
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