捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
だって、血を見るのが好きではないのだからしかたないではないか。採取に出た時、動物や魔物をとらえて、肉をいただくことはあるが、それは必要に迫られてのこと。
さばくのも好きじゃないし、できることなら精肉店でさばかれた肉を買ってくる方が楽でいいと思ってしまうタイプである。
「――女ひとりは大変だろ? 俺のパーティーに入れば、保護してやれるし」
「そういうのもけっこうですぅ。自分の身ぐらい自分で守れるのでぇ」
やっぱり、自分のところにイオレッタを囲い込みたいというわけか。精霊使いは、精霊の声を聞くことができる分、珍しい技能でもあるし、引く手あまたなのは知っている。
「な? お前、そこそこ可愛いし」
「そこそこって失礼な!」
いや、めちゃくちゃ可愛いと言われたかったわけではないけれど。真正面から「そこそこ」と言われてしまうとそれはそれで腹立たしい。
「アリスさーん、強引な勧誘は禁止ですよね?」
「当然ですぅー」
さばくのも好きじゃないし、できることなら精肉店でさばかれた肉を買ってくる方が楽でいいと思ってしまうタイプである。
「――女ひとりは大変だろ? 俺のパーティーに入れば、保護してやれるし」
「そういうのもけっこうですぅ。自分の身ぐらい自分で守れるのでぇ」
やっぱり、自分のところにイオレッタを囲い込みたいというわけか。精霊使いは、精霊の声を聞くことができる分、珍しい技能でもあるし、引く手あまたなのは知っている。
「な? お前、そこそこ可愛いし」
「そこそこって失礼な!」
いや、めちゃくちゃ可愛いと言われたかったわけではないけれど。真正面から「そこそこ」と言われてしまうとそれはそれで腹立たしい。
「アリスさーん、強引な勧誘は禁止ですよね?」
「当然ですぅー」