捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
感動の声が、周囲にいる人々の口から零れ落ちた。
湖から上半身を出しているのは、堂々とした体躯のドラゴンであった。大きく広げた翼を動かすと、沸き起こった風がイオレッタの髪を揺らす。
「お主が捜していたドラゴンだ。ほれ、退治してみろ」
「だーかーらー! 待てって言っただろう!」
クライヴの声も、まったく耳に入っていないらしい。セルヴィハは、ふんと荒い鼻息を吹き出すのと同時に、首を振った。
その首の動きだけでとんでもない勢いの風が起き、巻き込まれたエグバートは、一歩、二歩、とよろめく。
あちこちから悲鳴があがり、人々が逃げ出すのがイオレッタの視界の隅に映った。
「お、おおおお、王国を滅ぼさんとする悪しきドラゴンめ! 王太子である私が、責任もって討ち果たしてくれる!」
「お前ごときでは無理だと言っているだろうに」
剣を構え直し、突撃する勇気があっただけいっそ褒めたたえるべきかもしれない。エグバートは思い切り振り上げた剣を、セルヴィハの足に突き立てようとした。
湖から上半身を出しているのは、堂々とした体躯のドラゴンであった。大きく広げた翼を動かすと、沸き起こった風がイオレッタの髪を揺らす。
「お主が捜していたドラゴンだ。ほれ、退治してみろ」
「だーかーらー! 待てって言っただろう!」
クライヴの声も、まったく耳に入っていないらしい。セルヴィハは、ふんと荒い鼻息を吹き出すのと同時に、首を振った。
その首の動きだけでとんでもない勢いの風が起き、巻き込まれたエグバートは、一歩、二歩、とよろめく。
あちこちから悲鳴があがり、人々が逃げ出すのがイオレッタの視界の隅に映った。
「お、おおおお、王国を滅ぼさんとする悪しきドラゴンめ! 王太子である私が、責任もって討ち果たしてくれる!」
「お前ごときでは無理だと言っているだろうに」
剣を構え直し、突撃する勇気があっただけいっそ褒めたたえるべきかもしれない。エグバートは思い切り振り上げた剣を、セルヴィハの足に突き立てようとした。