捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
クライヴが隣国の貴族令嬢をかどわかした。もし、それが真実なのだとしたら――今度こそ、クライヴを追いやることができる。
「――通せ」
面会のための場に向かうと、そこにいたのは三人の男女であった。夜会の場で一度だけ顔を合わせたことのあるベルライン伯爵。
そして、その後ろに控えているのは、娘だろう。となると、その横の若い男は、娘の婚約者か夫というところだろうか。
「顏を上げよ」
そう命じると、やけにこちらに視線が突き刺さってくる。視線を発しているのは、ベルライン伯爵の娘であった。たしか、ベルライン家の後継者はイオレッタ。ということは、あの娘がイオレッタということか。
「――ベルライン伯爵、それにイオレッタ嬢――か。隣の者は、イオレッタ嬢の婚約者だな?」
「いえ、殿下。こちらは次女のシャロンでございます。クライヴ殿下に連れ去られたのがイオレッタでございます」
耐えられない、というように伯爵は視線を落とした。
「――通せ」
面会のための場に向かうと、そこにいたのは三人の男女であった。夜会の場で一度だけ顔を合わせたことのあるベルライン伯爵。
そして、その後ろに控えているのは、娘だろう。となると、その横の若い男は、娘の婚約者か夫というところだろうか。
「顏を上げよ」
そう命じると、やけにこちらに視線が突き刺さってくる。視線を発しているのは、ベルライン伯爵の娘であった。たしか、ベルライン家の後継者はイオレッタ。ということは、あの娘がイオレッタということか。
「――ベルライン伯爵、それにイオレッタ嬢――か。隣の者は、イオレッタ嬢の婚約者だな?」
「いえ、殿下。こちらは次女のシャロンでございます。クライヴ殿下に連れ去られたのがイオレッタでございます」
耐えられない、というように伯爵は視線を落とした。