捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
呼びかけたら、壁をすり抜けてゼルマが出てきた。ゼルマも異変に気付いた様子で、しきりにきょろきょろとしている。
「精霊がいないのわかる?」
「ええ。あなたの精霊以外、近くにはいないわね」
「ちょっと組合まで行ってくるから留守番お願い」
「わかった」
緊急事態だから、ゼルマもいつものように駄々をこねるつもりはないようだ。素直に送り出してくれる。
家を出て、組合までの道を歩く。精霊の存在が感じられない以外、町はいつもと変わりなかった。行き交う人の服装は様々で、ここが国境であることを強く印象付ける。
開店の準備をしている食事処の店員に、商品をどこかに配達に向かう途中の商家の主。皆、いつも通りだ。
この街の異変を感じているのは、イオレッタだけ。
「……あの、精霊使いの人って今ロシードにいます?」
冒険者組合に入ってマーガレットにたずねたら、カウンターにいた彼女は首を横に振った。三人いる精霊使い達はすべて、護衛の依頼を受けて町を出ているそうだ。
「精霊がいないのわかる?」
「ええ。あなたの精霊以外、近くにはいないわね」
「ちょっと組合まで行ってくるから留守番お願い」
「わかった」
緊急事態だから、ゼルマもいつものように駄々をこねるつもりはないようだ。素直に送り出してくれる。
家を出て、組合までの道を歩く。精霊の存在が感じられない以外、町はいつもと変わりなかった。行き交う人の服装は様々で、ここが国境であることを強く印象付ける。
開店の準備をしている食事処の店員に、商品をどこかに配達に向かう途中の商家の主。皆、いつも通りだ。
この街の異変を感じているのは、イオレッタだけ。
「……あの、精霊使いの人って今ロシードにいます?」
冒険者組合に入ってマーガレットにたずねたら、カウンターにいた彼女は首を横に振った。三人いる精霊使い達はすべて、護衛の依頼を受けて町を出ているそうだ。