捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
彼らが借りている家の周囲はぐるりと高い塀に囲まれていて、侵入者を寄せ付けない雰囲気だ。裏から出れば、庶民の住宅街。細い路地の間に逃げ込んだら、彼らの発見は困難になるはず。
「すみませーん。セルヴィハさんって、今、います?」
イオレッタがたずねると、中から出てきたのはクライヴだった。
まだ寝起きだったみたいで、髪はぼさぼさだ。そんなところを見るのは初めてだったので、なんだか悪いことをしているような気がした。
「おっと、悪い――昨日徹夜仕事だったんだ。皆、まだ寝てる。どうした?」
「セルヴィハさんは?」
「イオレッタか。ちょうど会いに行こうと思っていた」
クライヴの後ろからひょっこりと顔を出したセルヴィハもまた、髪がぼさぼさのままだった。寝間着もしっかり着ているし、人間の世界に馴染みすぎだ。
「精霊の姿が見えなくて。セルヴィハさんなら、何かわかるかもって思って聞きに来たの」
「ああ。精霊寄せの香が使われている。その話がしたかった」
「精霊寄せの香?」
「すみませーん。セルヴィハさんって、今、います?」
イオレッタがたずねると、中から出てきたのはクライヴだった。
まだ寝起きだったみたいで、髪はぼさぼさだ。そんなところを見るのは初めてだったので、なんだか悪いことをしているような気がした。
「おっと、悪い――昨日徹夜仕事だったんだ。皆、まだ寝てる。どうした?」
「セルヴィハさんは?」
「イオレッタか。ちょうど会いに行こうと思っていた」
クライヴの後ろからひょっこりと顔を出したセルヴィハもまた、髪がぼさぼさのままだった。寝間着もしっかり着ているし、人間の世界に馴染みすぎだ。
「精霊の姿が見えなくて。セルヴィハさんなら、何かわかるかもって思って聞きに来たの」
「ああ。精霊寄せの香が使われている。その話がしたかった」
「精霊寄せの香?」