捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
「あー、一般には出回ってないか? 精霊の好む香り――そうだな、精霊使いの魔力とよく似た香りを拡散させる道具だと思えばいい」
「つまり、精霊はその香りに引き寄せられたってことだよね? 神殿にも同じようなものがあるよ」
 レオニードの説明によれば、大がかりな魔物退治の時に精霊寄せの香を使うのだという。
 そうやって精霊を一か所に集めておいて、魔物退治の時に巻き込まれない様にするのだとか。
「俺には見えないけど、神殿にも精霊使いはいるからね。魔術に巻き込まれた精霊が消滅するのを目の当たりにしてしまうと、精霊使い達の心によくない影響が出るものだから」
 イオレッタの魔術の場合は、精霊達が協力して発動するものだから巻き込まれるというようなことはないらしい。
「つまり、俺が普通に魔術を使っている時にも巻き込まれているということか? 今まで認識したことなかったんだが」
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