捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
アルディの姿がひゅっと消えたかと思ったら、馬車が激しく左右に揺れ、速度を落とす。
再びセルヴィハは翼を大きく羽ばたかせる。馬車の前方を塞ぐように、ドラゴン形態のまま着地した。
「とまれ!」
それこそ地を這うような重低音。セルヴィハの声に驚いたのか、馬車を引いていた馬達はぴたりととまった。
セルヴィハの背から滑り降りたクライヴは、御者台にいる御者に降りるよう命じたかと思うと、勢いよく馬車の扉を開く。
「ベルライン伯爵、どういうつもりだ?」
「い、いくら王子殿下と言えど無礼ではありませんか! 我々は、貴族ですぞ!」
馬車から引きずり降ろされた伯爵は、醜く喚き散らした。
続いてシャロンが下りてきた。この状況を彼女は理解していないのか、クライヴの方にうっとりとした目を向けている。自分が人妻の自覚はあるのだろうか。
「精霊寄せの香を使って精霊を集めてどうするつもりだ?」
伯爵の襟首をつかんだまま、クライヴは問う。
再びセルヴィハは翼を大きく羽ばたかせる。馬車の前方を塞ぐように、ドラゴン形態のまま着地した。
「とまれ!」
それこそ地を這うような重低音。セルヴィハの声に驚いたのか、馬車を引いていた馬達はぴたりととまった。
セルヴィハの背から滑り降りたクライヴは、御者台にいる御者に降りるよう命じたかと思うと、勢いよく馬車の扉を開く。
「ベルライン伯爵、どういうつもりだ?」
「い、いくら王子殿下と言えど無礼ではありませんか! 我々は、貴族ですぞ!」
馬車から引きずり降ろされた伯爵は、醜く喚き散らした。
続いてシャロンが下りてきた。この状況を彼女は理解していないのか、クライヴの方にうっとりとした目を向けている。自分が人妻の自覚はあるのだろうか。
「精霊寄せの香を使って精霊を集めてどうするつもりだ?」
伯爵の襟首をつかんだまま、クライヴは問う。