捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
 誓約魔術とは、誓約魔術の契約書を作ることのできる魔術師に依頼して、契約書を作ってもらうことから始まる。その書類に双方一滴の血を垂らして、署名。誓約魔術を使える者が、契約を成立する術をかければ終了だ。
 魔術師はどうするのかと思っていたら、クライヴが誓約魔術を使えるらしい。
 腰に剣をつっているし、革鎧をつけているしで、てっきり剣士なのかと思っていたが、実は魔術師なのだそうだ。
 魔術師の使う起動媒体には、右手の指輪を使うのだとか。たしかに杖じゃなくてもいいわけだけれど、見た目とやってることが違い過ぎる。
 いくらクライヴが誓約魔術を使えるとはいえ、そこまでする必要はないのに。
「あの、もしかして私にも何か誓約魔術をかけたいんですか?」
 他にクライヴからそんなことを言い出す理由もわからず、イオレッタの方から問いかける。
 意外だというように、三人はそろって眉を上げた。ああ、パーティーなんだなとそんなところで納得する。考え方が似ているのだろう。
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