捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
 ちなみにイオレッタが彼らの前に出したのは、土の精霊アルディ、風の精霊フェオンに、水の精霊ヴァネッサ。そこに毒の精霊ソムと契約。
 伝説、ここに誕生なわけである。
「毒の精霊とやらともあっさり契約してたでしょ? 俺、一応神官だからそのあたりの知識もないわけじゃないんだよね。普通なら、もう少し時間がかかる」
 人と精霊が契約する場に立ち会うなんて、そうそうあるものではない。珍しい現場に立ち会ったレオニードは大いに満足そうではあるが、やはり見抜かれていたか。
「私も現場に居合わせればよかったです」
「俺なんて、死にかけてたんだぞ」
 と、タデウスとクライヴ。なんでそこで残念がるのだ。
「それはともかくとして、ね。イオレッタちゃんがアルディとフェオンのことしか組合に伝えていない以上、俺達も口を閉じておくべきだと思うんだよ。クライヴの命を助けてもらった恩もあるし」
「そこで、誓約魔術だ。俺達は秘密を守る」
「そこまでしなくていいですよ。いざとなったら、ここから出ていけばすむことですから」
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