捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
ぺこりと頭を下げて部屋を出て行ったイオレッタを見送り、クライヴは椅子の背もたれに身を預けた。
「危なっかしいですね。私達でよく見ておいてやらないと」
「いつでも逃がせるように、手配はしておかないとだね。それは、俺に任せてもらっていいかな? 神殿の協力も得られるだろうし」
タデウスは首を振り、レオニードはすかさず次の手の思案に入る。
イオレッタのような才能の持ち主は、今まで見たことがない。
精霊使いとは会ったことがあるけれどあそこまで自在に精霊と意志の疎通ができる精霊使いは初めて見た。
「たしかに、危なっかしいな。人が良すぎるというか」
精霊使いとしてまれな才能を持っていることを知られたくなければ、倒れたクライヴを見捨ててもよかったのだ。見捨てたとしても、あの状況では責められない。
けれど、イオレッタは違った。迷わず駆けつけてきて、自分の手をすべて晒してクライヴを助けてくれた。
「自分の身ぐらい、自分で守れる――か。イオレッタちゃんはたくましいね」
「危なっかしいですね。私達でよく見ておいてやらないと」
「いつでも逃がせるように、手配はしておかないとだね。それは、俺に任せてもらっていいかな? 神殿の協力も得られるだろうし」
タデウスは首を振り、レオニードはすかさず次の手の思案に入る。
イオレッタのような才能の持ち主は、今まで見たことがない。
精霊使いとは会ったことがあるけれどあそこまで自在に精霊と意志の疎通ができる精霊使いは初めて見た。
「たしかに、危なっかしいな。人が良すぎるというか」
精霊使いとしてまれな才能を持っていることを知られたくなければ、倒れたクライヴを見捨ててもよかったのだ。見捨てたとしても、あの状況では責められない。
けれど、イオレッタは違った。迷わず駆けつけてきて、自分の手をすべて晒してクライヴを助けてくれた。
「自分の身ぐらい、自分で守れる――か。イオレッタちゃんはたくましいね」