捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
第三章 薬草不足でさあ大変!
アリスや組合長はイオレッタがゴルフィアを離れるのを残念だと言ってくれたけれど、根無し草みたいな生活を送る冒険者が大半だ。
『ニバーン』の面々と一緒なら安心だろうと、名残惜しみながらも見送ってくれた。
彼らがパーティーの財産として持っているのは、幌馬車であった。遠出をする時は、テントを張らずにこの中で寝ることもあるそうだ。
馬も彼らパーティーの財産。街に滞在している時は、馬の預り所に預けているらしい。
「自前の馬車があるっていいですねぇ……」
幌馬車の端にちょこんと腰を下ろしたイオレッタは、しみじみと口にした。
一人暮らしでは馬車なんて必要ない。採取メインの生活なら、遠出をする必要もないし。生家を逃げ出し、ゴルフィアまで移動した時には、徒歩か乗合馬車だった。
彼らの馬車は、いろいろ改造してあるらしく、乗合馬車よりはるかに乗り心地がいい。
「時々王都まで行くこともあるからな。あった方がいいんだ」
と、クライヴ。
『ニバーン』の面々と一緒なら安心だろうと、名残惜しみながらも見送ってくれた。
彼らがパーティーの財産として持っているのは、幌馬車であった。遠出をする時は、テントを張らずにこの中で寝ることもあるそうだ。
馬も彼らパーティーの財産。街に滞在している時は、馬の預り所に預けているらしい。
「自前の馬車があるっていいですねぇ……」
幌馬車の端にちょこんと腰を下ろしたイオレッタは、しみじみと口にした。
一人暮らしでは馬車なんて必要ない。採取メインの生活なら、遠出をする必要もないし。生家を逃げ出し、ゴルフィアまで移動した時には、徒歩か乗合馬車だった。
彼らの馬車は、いろいろ改造してあるらしく、乗合馬車よりはるかに乗り心地がいい。
「時々王都まで行くこともあるからな。あった方がいいんだ」
と、クライヴ。