捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
「当たり前ですよ! 栽培できない薬草を採りつくすのはマズイっていうのは、私達もよくわかっていますから。冒険者達にもそう指導しています」
 マーガレットが言うには、この男性は、薬師組合の組合長なのだそうだ。
 最近、薬草が入手しにくくなってきたという話を聞き、何があったのか確認に来ていたところだそうだ。
「冒険者が取りつくしてしまったというんですか? 冒険者組合の指導に問題があると?」
「家庭で使う分を取ったとしても、数は知れている。全滅するはずはない。だとしたら冒険者の仕業としか考えられませんよ」
 マーガレットと薬師組合の組合長が言い争いになる。
 薬草を煎じて薬なりポーションなりにするのには専門の職人の手によらなければならない。だが、家庭で健康促進のための薬草茶を作る程度なら、誰にでもできる。
 子供達がお小遣い稼ぎに安全な場所で採取するのは誰も文句は言わないし、各家庭でも取りつくさない様に指導している――はず。
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