仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。

「俺、絶対に千幸をお嫁さんにしたいから」

「へっ?う、うん……!」


嬉しい……!


「だから、絶対に他の男のところ、行ったらだめだよ?」

「うん!じゃあ忍くんもね!」

「当たり前」


ぽんぽんと頭を撫でられる。

心地よくて、笑みが溢れた。


これから、ずっと忍くんと一緒にいられるんだ……!!

そう思うと、なんだかとてもワクワクしてきた。

たくさん楽しい思い出を作れるなんて、すごく嬉しい!


それから私たちは楽しくお話をした。

それはもうたくさん。くだらない話もした。

ただ楽しくて仕方がない中、もう夕方になったので忍くんの車で送ってもらうことに。


「今日はありがとう」

「ううん、また来てね」

「うん!」


自分のおうちについて、そうお別れの言葉を放つ。


「夜、連絡していい?」

「うん!」


メールのお約束もして、ルンルン気分でバイバイをした。
< 163 / 239 >

この作品をシェア

pagetop