推しは策士の御曹司【クールな外科医と間違い結婚~私、身代わりなんですが!】スピンオフ
「仕事が珍しく早く終わったはいいけれど、何もする気になれず……ジムにも行く気にならず、下のホテルのバーで過ごそうかと思ったのですが」少し遠くを見て口ごもる。
「まだ時間が早かったとか?」
「それもあるけれど、バーに限らず僕が行くと、みんなの動きが堅くなってしまって」
「あっ、なるほど」なるほど言っちゃいけないけれど、組織のトップに来られるとやっぱり緊張してしまう。
「みんなに気を使わせてしまうから遠慮しようかと」苦笑いで専務はそう言った。御曹司も人知れず苦労はありそうですね。
「家でゆっくり過ごせばいいのに、家に帰りたくない。かと言って人を誘って遊ぶ気分でもない。でもひとりは嫌で静かな場所には行きたくない」
「難しいですね」
「説明できないそんな気分の夜でした」どことなく寂し気な顔がする。寂しいのだろうか?
「でも、そんな日もありますよ」推しの寂しい顔は見たくない。
「次の日から元気ならいいんです。そんな日もあります」専務には元気で笑顔で幸せでいてほしい。それが私の望みです。はっきり強めに私がそう言うと、少し驚いた顔をしてから「ありがとう」と返事をしてくれて、その言葉で10年は生きていけると確信する。
静かな幸せな時間で、柔らかく温かく優しく、周りの雑音は聞こえず、この夢のような時間を一分一秒大切にして、あとから夢オチでしたーっていう結果でもいいぐらいの気持ちで過ごしていた。
「まだ時間が早かったとか?」
「それもあるけれど、バーに限らず僕が行くと、みんなの動きが堅くなってしまって」
「あっ、なるほど」なるほど言っちゃいけないけれど、組織のトップに来られるとやっぱり緊張してしまう。
「みんなに気を使わせてしまうから遠慮しようかと」苦笑いで専務はそう言った。御曹司も人知れず苦労はありそうですね。
「家でゆっくり過ごせばいいのに、家に帰りたくない。かと言って人を誘って遊ぶ気分でもない。でもひとりは嫌で静かな場所には行きたくない」
「難しいですね」
「説明できないそんな気分の夜でした」どことなく寂し気な顔がする。寂しいのだろうか?
「でも、そんな日もありますよ」推しの寂しい顔は見たくない。
「次の日から元気ならいいんです。そんな日もあります」専務には元気で笑顔で幸せでいてほしい。それが私の望みです。はっきり強めに私がそう言うと、少し驚いた顔をしてから「ありがとう」と返事をしてくれて、その言葉で10年は生きていけると確信する。
静かな幸せな時間で、柔らかく温かく優しく、周りの雑音は聞こえず、この夢のような時間を一分一秒大切にして、あとから夢オチでしたーっていう結果でもいいぐらいの気持ちで過ごしていた。