推しは策士の御曹司【クールな外科医と間違い結婚~私、身代わりなんですが!】スピンオフ
キスされた。
推しにキスされた……。
驚きで声も出ない私に対し、専務は私を抱きしめたまま「可愛い。咲月さん本当に可愛い」と、何度も繰り返しながら言い軽いキスの雨を私の唇に降らす。
「あっ……」何か言おうと唇を開くと、スッとそのまま柔らかな舌が滑り込み、最初は優しく、しだいに遠慮なく私を味わっている。そして手は首筋に回り優しくボタンを探していた。
慣れている。さすが私の推し。慣れている……ではなくて、この状態はいけませんっ!
「ちょ、ちょっと待って下さい」
頑張って頑張って声を出し、専務から唇を離すと「ダメなんですか?」と、悲しそうな顔をされた。
そんな顔で見ないで下さい。本当に専務のその顔はズルいというのか、何と言うのか、潤んだ瞳で悲しそうな顔をされると拒否できなくなってしまうでしょう。誰もが拒否できない顔で見ないで下さい。
「僕が嫌いですか?」
またそんな泣きそうな顔でNGワードを出さないで下さいっ!誰が専務を嫌いなものですかっ!
「嫌いじゃないです。大好きです」
「それはよかった」
そしてまた笑顔でキスをしようとするので、頭がまたグルグルしてしまう。
推しにキスされた……。
驚きで声も出ない私に対し、専務は私を抱きしめたまま「可愛い。咲月さん本当に可愛い」と、何度も繰り返しながら言い軽いキスの雨を私の唇に降らす。
「あっ……」何か言おうと唇を開くと、スッとそのまま柔らかな舌が滑り込み、最初は優しく、しだいに遠慮なく私を味わっている。そして手は首筋に回り優しくボタンを探していた。
慣れている。さすが私の推し。慣れている……ではなくて、この状態はいけませんっ!
「ちょ、ちょっと待って下さい」
頑張って頑張って声を出し、専務から唇を離すと「ダメなんですか?」と、悲しそうな顔をされた。
そんな顔で見ないで下さい。本当に専務のその顔はズルいというのか、何と言うのか、潤んだ瞳で悲しそうな顔をされると拒否できなくなってしまうでしょう。誰もが拒否できない顔で見ないで下さい。
「僕が嫌いですか?」
またそんな泣きそうな顔でNGワードを出さないで下さいっ!誰が専務を嫌いなものですかっ!
「嫌いじゃないです。大好きです」
「それはよかった」
そしてまた笑顔でキスをしようとするので、頭がまたグルグルしてしまう。