推しは策士の御曹司【クールな外科医と間違い結婚~私、身代わりなんですが!】スピンオフ
「小ぶりだけど20万近いかも」ブランドに詳しい先輩に言われ、一瞬身体がフリーズする。
「やっぱり高いから返した方が……」芽愛ちゃんに震えながらそう言うと「返す方が失礼でしょうが!」と大きな声で言われてしまった。確かに一理あります。でも分相応だよ。うちの家賃の数倍だもの。
「咲月、これは一生に一度あるかないかの当たりなの。素直に受け取りなさい!」怖い顔で芽愛ちゃんが私を諭し、周りもみんなうなずいた。
そのすぐ後で、壇上で常務の締めの挨拶があり、浮かれた空気は静まり新年会はお開きとなる。
「売ったらいい値段になるんじゃない?」爽やかなグリーン系のコロンの香りがしたと思ったら、それとは正反対な苦い声が頭上から聞こえてきた。
「俺ならすぐ売る」と言葉を続けて私の手からネックレスを奪おうとして、芽愛ちゃんに強くその手を叩かれる。
「いてっ!本気で叩くな」唇を尖らせて同期の沢村琉希が文句を言う。
「触るな琉希。高級ブランドのアクセサリーは女子の最強アイテムなんだから」
「牙を出すなネコバス」
「ネコバス言うな!」
私と芽愛ちゃんはサツキとメイなので、ふたりでいると森ガールとかトトロとか先輩たちに呼ばれているが、口の悪い仲良し同期の琉希は芽愛ちゃんの中身を知っていて、芽愛ちゃんを狂暴なネコバスと呼んでいた。気の弱い私は否定も肯定もしない。
「やっぱり高いから返した方が……」芽愛ちゃんに震えながらそう言うと「返す方が失礼でしょうが!」と大きな声で言われてしまった。確かに一理あります。でも分相応だよ。うちの家賃の数倍だもの。
「咲月、これは一生に一度あるかないかの当たりなの。素直に受け取りなさい!」怖い顔で芽愛ちゃんが私を諭し、周りもみんなうなずいた。
そのすぐ後で、壇上で常務の締めの挨拶があり、浮かれた空気は静まり新年会はお開きとなる。
「売ったらいい値段になるんじゃない?」爽やかなグリーン系のコロンの香りがしたと思ったら、それとは正反対な苦い声が頭上から聞こえてきた。
「俺ならすぐ売る」と言葉を続けて私の手からネックレスを奪おうとして、芽愛ちゃんに強くその手を叩かれる。
「いてっ!本気で叩くな」唇を尖らせて同期の沢村琉希が文句を言う。
「触るな琉希。高級ブランドのアクセサリーは女子の最強アイテムなんだから」
「牙を出すなネコバス」
「ネコバス言うな!」
私と芽愛ちゃんはサツキとメイなので、ふたりでいると森ガールとかトトロとか先輩たちに呼ばれているが、口の悪い仲良し同期の琉希は芽愛ちゃんの中身を知っていて、芽愛ちゃんを狂暴なネコバスと呼んでいた。気の弱い私は否定も肯定もしない。