絶対にずっと好きだと証明しましょう
「待ってよ!」
楓はぐんぐんと早足で歩いていく樹を走って追いかけた。
すると急に樹が立ち止まったので、楓は樹の背中にぶつかって鼻を抑えた。
「いたっ。どうして急に止まるの」
「待てって言うから」
「そうだけど。鼻血出てない?」
「出てる」
「うそっ!」
楓は鼻の下を指で拭う。
「うそ。それより楓、ホテルに戻ってDVD見よう」
樹は横にあるTSUTAYAの大きな看板を指すとガラス張りの明るい店内に入っていった。
図書館のようにたくさんのDVDが並んでいる棚を眺めながら歩き、樹は洋画の「わ」行の場所で止まった。
背表紙のタイトルを目で追って、そして見つけた1枚を取り出して楓に見せた。
またこれを見るのかと楓は思わず笑ってしまう。
『わんにゃんレスキュー隊』。
樹は3度目の鑑賞になる。
「でもここで借りたらまたここまで返却しに来なくちゃならないよ」
「あ、そうか」
楓は店に入る前に家に連絡をしたまま手にしていたスマホでTSUTAYAの店舗を検索し、「ホテルの近くにもあるよ」と教えると、樹は手にしたDVDをもとの場所に戻した。
冷房がよく聞いたTSUTAYAの店から出ると一瞬にしてむんとした空気に包まれた。
夜になっても蒸し暑さは一向に衰えない。
ただ、あと一息でまあるくなる月は、低い空でひんやり涼し気に光っていた。
楓はぐんぐんと早足で歩いていく樹を走って追いかけた。
すると急に樹が立ち止まったので、楓は樹の背中にぶつかって鼻を抑えた。
「いたっ。どうして急に止まるの」
「待てって言うから」
「そうだけど。鼻血出てない?」
「出てる」
「うそっ!」
楓は鼻の下を指で拭う。
「うそ。それより楓、ホテルに戻ってDVD見よう」
樹は横にあるTSUTAYAの大きな看板を指すとガラス張りの明るい店内に入っていった。
図書館のようにたくさんのDVDが並んでいる棚を眺めながら歩き、樹は洋画の「わ」行の場所で止まった。
背表紙のタイトルを目で追って、そして見つけた1枚を取り出して楓に見せた。
またこれを見るのかと楓は思わず笑ってしまう。
『わんにゃんレスキュー隊』。
樹は3度目の鑑賞になる。
「でもここで借りたらまたここまで返却しに来なくちゃならないよ」
「あ、そうか」
楓は店に入る前に家に連絡をしたまま手にしていたスマホでTSUTAYAの店舗を検索し、「ホテルの近くにもあるよ」と教えると、樹は手にしたDVDをもとの場所に戻した。
冷房がよく聞いたTSUTAYAの店から出ると一瞬にしてむんとした空気に包まれた。
夜になっても蒸し暑さは一向に衰えない。
ただ、あと一息でまあるくなる月は、低い空でひんやり涼し気に光っていた。