時をこえて、またキミに恋をする。
さっきまでなんの変哲もなかった桜の木が、なんと花を咲かせていたのだった…!


その美しい夜桜に、思わず目を奪われる。


…って、そうじゃなかった!


「まさか、これって…」


とつぶやいた直後、木のうろが赤紫色に光りだした。


「間違いねぇ…!タイムスリップだ!」

「じゃあ、わたしは元の時代へ戻れるの…!?」

「お前はな!…だが、俺はせっかくこっちに戻ってきたんだから、また巻き込まれるわけにはいかねぇんだよ…!」


そう言って、木のうろから離れようとする宗治。

だけど、その光はわたしたちを包み込むように輝き――。


「…きゃーーーー!!」

「うおぉぉぁぁぁぁ〜…!!」


わたしたちは、幹のうろの中へと吸い込まれてしまったのだった。



「…いたたっ」


思いきり地面に尻もちをついてしまい、その痛みにおしりを擦る。
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