時をこえて、またキミに恋をする。
「いってぇ…」


横を見ると、宗治がうつ伏せになって倒れていた。


「…あっ!ねえちゃんと、宗治にいちゃんだ!」


そんな声が聞こえて目を向けると、そこには見慣れた我が家があった。

その縁側から、朔がこちらへ走ってくる。


――ということは、ここは…現代?


そのあと、家族全員が居間に集まった。


わたしが自分の身に起きた話をすると、どうやら本当に宗治のいた幕末の時代にタイムスリップしていたようだ。

わたしの家族は、わたしと宗治がいないことに気づき、落ちていた桜の花びらを見つけ、タイムスリップしたのではないかと思って、桜の木が見える縁側で帰りを待っていたらしい。


救い人の力というものには驚かされたけど、さらに驚いたことは、タイムスリップしてから再び戻ってくるまで…たった1時間しかたっていなかったことだ。
< 124 / 279 >

この作品をシェア

pagetop