時をこえて、またキミに恋をする。
だけど、満月は月に一度あったけど桜が咲くことはなく、無事に修学旅行の日を迎えることができた。



「晴れてよかったねー!」

「そうだねっ。とってもいい天気!」


わたしは新幹線で七海と隣の席に座って、窓から外と眺めていた。


「…うおぉぉ!なんだこれは!?次から次へと景色が変わっていく!!」


後ろの座席から、大げさな驚きの声が聞こえてきた。


…見なくてもわかる。

宗治だ。


宗治とは、一度休みの日に電車に乗ったことがあった。

そのときも大興奮だったけど、新幹線の速さにはさらに驚いていた。


「もしかして、宗治くんって新幹線乗るの初めてなの?」


後ろの座席を横目で覗きながら、七海がクスクスと笑っている。


「…え〜っと。田舎に住んでたからそうなんじゃないかな」


怪しまれないように、それっぽい相づちをしておく。
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