時をこえて、またキミに恋をする。
「自分で着付けできるって、宗治すげぇな!」

「だれに教わったんだよ?」

「だれにって…。こんなの、だれでもできるだろ?」


興味津々で男の子たちが周りに集まるも、宗治はすました顔で応えていた。


宗治にとっては、袴は普段着のようなもの。

1人で着るくらい、なんとでもないだろう。


「見て!宗治くん、めちゃくちゃかっこいい〜♪」

「ヤバ!袴、似合いすぎじゃない!?」


女の子たちも宗治の袴を見て、キャッキャと喜んで飛び跳ねている。

わたしはその様子を横目で見ていた。


似合って当然だ。

なぜなら、本物の幕末の剣士なのだから。


宗治はまるで芸能人かのように、みんなからいっしょに写真を撮りたいとお願いされていた。


「七海、行こっ」


そんな場面を見るのがいやで、わたしは七海に声をかけた。
< 134 / 279 >

この作品をシェア

pagetop