時をこえて、またキミに恋をする。
着物姿で歩いているだけで雰囲気が出て、七海といろいろなところで写真を撮る。

途中、お茶屋さんに立ち寄って、お団子と抹茶のセットを頼んだ。


「ん〜!おいし〜!」


甘いものを食べたら、さっきまでのイライラもどこかへ飛んでいってしまった。


「都美、このあとどうする?あっちのほうに、体験型のアトラクションもあるみたいなんだけど」

「楽しそうだねっ。食べたら行こ」


店先に設けられた野点傘の下で、緋毛氈(ひもうせん)の縁台に腰かけながらお団子を食べ、七海といっしょにテーマパークのパンフレットを眺めていた。

――そのとき。


「びぃ!」


突然響いたその声に、わたしは驚いて肩がビクッとなった。


声のトーンで嫌な予感がして、おそるおそる目を向けると、顔をしかめた宗治がわたしに向かって走ってきた。
< 135 / 279 >

この作品をシェア

pagetop