時をこえて、またキミに恋をする。
消えかけていることがだれかにバレたら大変だった。


「びぃが勝手にどっかに行くから、危うく消えるところだったんだよ」

「そんなこと言ったって…!あの場にいたくなかったんだから、しょうがないじゃん!」


そう宗治に叫んだあと、ハッとしてとっさに口を手で隠した。


わたしったら、なにを口走って…。


「あの場にいたくなかったって、…なんで?」


幸い宗治はその意味をわかっていなくて、眉間にシワを寄せて難しい顔をして首をかしげている。


「…なんでもない!」


わたしは宗治から顔を背けた。


宗治なんかにわたしを気持ちを悟られたくない。

だって、宗治の答えは聞かなくてもわかっているから。


宗治は都子姫のことが好きだし、振られるのは目に見えている。

それに、いつかは元の時代へ帰るのだから、気持ちを打ち明けたところでどうにもならない。
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