時をこえて、またキミに恋をする。
わたしの救い人の力で、今夜宗治は元いた時代へ帰る。


「…宗治にいちゃん、行っちゃうの?」


涙声混じりの朔が、宗治の顔を見上げる。


「いやだよ…!もっと宗治にいちゃんといっぱい遊びたいよ!」

「わがまま言うんじゃない、朔。これで宗治くんは、生まれ育った元の時代に戻れるんだから」


お父さんがなだめるも、朔はただただ涙を流すばかり。

覚悟していたものの、宗治との突然の別れに気持ちがついていけていない。


「いいじゃん、べつに今日じゃなくたって!また同じことが起こるかもしれないんだし…!」

「朔よ。この機を逃したら、次はいつになるかわからん。それに、このままだと宗治くんはこの時代から消滅してしまうかもしれん」


おばあちゃんの言葉に、わたしはハッとして顔を上げる。


「おばあちゃん、…それってどういうこと!?わたしの救い人の力があれば、宗治は大丈夫なんじゃないの!?」
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