時をこえて、またキミに恋をする。
「そうじゃ。だが、そもそも宗治くんが時渡りできたのは、『強い想い』があったから。都子姫を強く強く想う気持ちじゃな」


…そうだ。

宗治は、都子姫ともう一度結ばれるためにタイムスリップして蘇ったんだ。


「しかし、宗治くん。今、そのときと同じ都子姫への『強い想い』はあるかい?」


おばあちゃんに投げかけられ、つばをごくりと呑む宗治。


「宗治くんが、都美のことを慕ってくれているのはとてもうれしいことじゃよ。じゃが、その宗治くんの想いは、己で己を消滅させることとなりうる可能性がある」


宗治がわたしを想えば想うほど、タイムスリップの条件だった都子姫への『強い想い』は薄れていき…。

やがて宗治は消えてしまう。


「そのためにも、今このときを逃すべきではない」


宗治ともっといっしょにいたい。
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