俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
蓮は最近の美希の様子がおかしかったことに、やっと気づいた。

マンション付近を探し回った。

裏の公園にぽつんと座っている美希を見つけた。

「美希」

蓮は美希に声をかけた。

美希は声のする方に顔を向けた。

「蓮さん、どうしているんですか」

美希は財布の入ったバッグの他に紙袋を持っていた。
どこかに出掛けていた様子だが、他には気になることは見受けられなかった。

「美蓮の迎えを忘れたのか」

「えっ」

「幼稚園から俺のスマホに連絡があった、美希が迎えに来ていないと」

「あっ、美蓮」

美希は急に立ち上がり、幼稚園に向かおうとした。

蓮は美希の腕を引き寄せて伝えた。

「美蓮の迎えは東條に頼んだから安心しろ」

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