もふかわ生徒会長は、求愛コントロールができない


「……わかりました」



「ありがとう海花。ものわかりがいいメイドで助かるよ」






……

……



ミルキー様の声が、嬉しそうに跳ねている。


でも……


言葉の刃が胸に突き刺さり、私は笑顔なんて作れない。


肩も表情筋も、全て落ちてしまう。




「生徒集会……よろしくお願いします……」



暗い声。

私はなんとか喉からしぼりだし、通話を切った。




――ものわかりがいいメイド。




それは誉め言葉でしょうか?

甘い声で紡がれた言葉なのに、嬉しく感じませんでした。


むしろ心臓が痛いです。

なぜか胸が、ギリギリとねじれていきます。

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