秘密の授かり出産だったのに、パパになった御曹司に溺愛し尽くされています
「秋人、あの……! うちのお店に、葛城堂のイベントの依頼が来たの。それって……」
「ああ、俺がそうするように言った」
さらりと言いのけられ、言葉を失う。
やっぱり秋人の仕業だったのね。まさかここまでするなんて……。
すると秋人はバックミラー越しに、動揺する私に微笑みかけた。
「結愛が俺に会いたくないというのなら話は別だが、まだそれは聞いていない。……会える機会がないなら、作るまでだ」
「そんな、やりすぎだよ!」
「俺はできるだけ君と過ごしたい。ずっと視界の中に入れておきたいくらいだ」
突然吐き出された甘い言葉に、カッと頬が熱くなる。
「それに先ほども言っただろ? 俺は結愛の作るものが好きなんだ。当然それらも傍に置いておきたい。今回は時期が時期で調整できる範囲で依頼させてもらったが、今後は大きなイベントも請け負ってもらいたいと、貴船さんには伝えている。結愛の仕事が増え、俺も君に会え、一石二鳥じゃないか?」