秘密の授かり出産だったのに、パパになった御曹司に溺愛し尽くされています
秋人は先程よりも苦しげな表情で気持ちを吐露する。
「俺は長年割り切れていなかったが、結愛にとってそこまでの存在だった事実が悲しかった。正直落胆みたいな感情もあったし、俺以外の男に抱かれた君を想像したりもして、一週間はどうにかなってしまいそうだった」
「秋人……」
私の嘘でやはり彼を絶望の淵に追いやったことは事実なようだ。
店にいたおだやかな彼とは結び付かない激情を知って苦しくなる。
すると秋人はふっと表情を緩めた。
「だが初めから薄々気づいていた。例え君が俺への気持ちがないにしろ、他の男との間に子供がいるにしろ、結愛への愛が到底変わることがないっていうのは……。だから俺は、諦めることを諦めた。恋人ではなくとも君を愛し続けるし、困っていたらなんでもしてやりたいと思っている。もちろん、君の子供をもだ」
どこまでも哀しい彼の笑みに、目頭が熱くなる。
どうしてこんな私を、ここまで深く愛せるのだろう。
「秋人、それは勿体ないよ。きっとこれから、他にもいい女性が出てくるはずだよ。こんなひどい女に執着しなくたっていいよ」
目尻に滲んだ涙をさりげなく指で拭って、できる限り明るい声を出す。
でも秋人の表情は険しいままだ。
「だとしても、君の未来を近くで見たいんだ。子供ができたとしても、結愛の思いが変わってないことをこの目で見たのだから、俺は君を一番に支えたい」
その言葉に、ふとあることを思い出す。