あの日ふたりは夢を描いた
「理央大丈夫か?顔色悪いよ」
コンサートが始まる前、楽屋で椅子に座って休んでいると、朝日が肩に手を置き僕の顔をのぞき込んで本気で心配していた。
化粧をしても隠しきれない顔色の悪さには自分でも気づいていた。
「あぁ平気さ。なんてことないよ」
無理に笑顔を作ってそう答える。この仕事だけはやり遂げないと、そんな気力でなんとか生きているようだった。
「あんまりつらかったら休め。理央の体が一番大事なんだから」
紘登もそう言ってひどく心配した顔で僕のことを見ていた。
「二人ともありがとう。コンサートが終わったらゆっくり休むよ」
二人ともそれ以上はなにも言ってこなかった。
コンサートが始まる前、楽屋で椅子に座って休んでいると、朝日が肩に手を置き僕の顔をのぞき込んで本気で心配していた。
化粧をしても隠しきれない顔色の悪さには自分でも気づいていた。
「あぁ平気さ。なんてことないよ」
無理に笑顔を作ってそう答える。この仕事だけはやり遂げないと、そんな気力でなんとか生きているようだった。
「あんまりつらかったら休め。理央の体が一番大事なんだから」
紘登もそう言ってひどく心配した顔で僕のことを見ていた。
「二人ともありがとう。コンサートが終わったらゆっくり休むよ」
二人ともそれ以上はなにも言ってこなかった。