あの日ふたりは夢を描いた
*
校内では半袖の白いポロシャツがすっかり見慣れてきた。
そんな放課後、私は図書室で過ごしていた。
静かな場所で数学の宿題をしようと足を運んだのだが、昔好きだった作家の本がたまたま目に入ってしまった。
机に持ち出してページを開くと、いつの間にか時間も忘れ読み耽ていた。
「なにか面白い本があった?」
顔を上げるといつの間にか現れた相馬くんの姿があった。
「どうしたの?」
「きみに会いたくて探してたら見つけた」
「探してたらって、家に帰ってる可能性だってあったよ?」
「下駄箱に靴があったから、どこかにいるなぁって思って」
そこまでして私を見つけたかったの……?
それは口には出さず、「レッスンには行かないの?」とそれだけ聞いた。
放課後足早に帰る彼がまだ残っているなんて珍しい。
校内では半袖の白いポロシャツがすっかり見慣れてきた。
そんな放課後、私は図書室で過ごしていた。
静かな場所で数学の宿題をしようと足を運んだのだが、昔好きだった作家の本がたまたま目に入ってしまった。
机に持ち出してページを開くと、いつの間にか時間も忘れ読み耽ていた。
「なにか面白い本があった?」
顔を上げるといつの間にか現れた相馬くんの姿があった。
「どうしたの?」
「きみに会いたくて探してたら見つけた」
「探してたらって、家に帰ってる可能性だってあったよ?」
「下駄箱に靴があったから、どこかにいるなぁって思って」
そこまでして私を見つけたかったの……?
それは口には出さず、「レッスンには行かないの?」とそれだけ聞いた。
放課後足早に帰る彼がまだ残っているなんて珍しい。