闇堕ちしたエリート医師は一途に禁断の果実を希う
諸見里本家から紹介された幼い少女は、自由の母方である珍しい姓――亜桜の娘だと言われた。自由と年齢が近いから遊び相手になってくれと頼まれ、渋々承諾したのを覚えている。年齢が近いとはいえ、自由の方がふたつ年上になる。当初は遊び相手というより彼女の世話焼きに奔走していることの方が多かった。なんせ自由が小学校一年生にあがった頃のことだ。四歳の女の子は彼にとって未知なる生物だった。
けれど、兄のように慕われ、何年も一緒にいると戸惑いも薄れ、喜びが顔を出すようになる。泣いている顔や怒っている顔も愛らしく、いつまでも眺めていたくなるほどだった。人懐っこくておしゃべりな小手鞠は自由と一緒にいるのがいちばん楽しいと言ってくれた。ずっとこうしていたいとも。
――幼馴染同士、傍にいて安らげる唯一の異性。
自由はそう思っていた。これからもこの先もずっと一緒にいられるよう、周りのオトナを黙らせるため、優秀な成績を保持し続けた。父と同じ医師になり、跡を継ぐという目標と同時に、小手毬を自分のお嫁さんにするという願望が生まれ育った。
けれど、兄のように慕われ、何年も一緒にいると戸惑いも薄れ、喜びが顔を出すようになる。泣いている顔や怒っている顔も愛らしく、いつまでも眺めていたくなるほどだった。人懐っこくておしゃべりな小手鞠は自由と一緒にいるのがいちばん楽しいと言ってくれた。ずっとこうしていたいとも。
――幼馴染同士、傍にいて安らげる唯一の異性。
自由はそう思っていた。これからもこの先もずっと一緒にいられるよう、周りのオトナを黙らせるため、優秀な成績を保持し続けた。父と同じ医師になり、跡を継ぐという目標と同時に、小手毬を自分のお嫁さんにするという願望が生まれ育った。