闇堕ちしたエリート医師は一途に禁断の果実を希う
「そ。悪趣味かもしれないけれど、私はコデマリに拒絶されるジユウが見たいの。いつまで知らんぷりしているの? いいかげん、現実を見なさい」

 けたけた笑いながら、天はピンク色の白衣を翻して去っていく。自由の目を醒まさせるような言葉を残して。
 取り残された自由は天が残した言葉にハッとする。“諸見里に保護された亜桜の女神”、それは自分を産んだ母のことだ。
 そして天は追い討ちをかけるように自由が逃避していた残酷な事実を突きつけた。それはまごうことなき“禁忌”。



「キミたちは異父兄妹……けして結ばれることは許されない関係なの」
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