闇堕ちしたエリート医師は一途に禁断の果実を希う
* * *
薄暗い病室のベッドに横たわる小手毬は、悔しそうに顔を歪めている陸奥を前に妖艶に笑う。
「あなたなしじゃ、いられないの。その意味がわかった、でしょう?」
彼女はハダカだった。白いベッドシーツの上で、自慰をしていた。
「だから、死にたがっていたのか……?」
「だって、ジユウお兄ちゃんとケッコン、できないんだもの」
転院してから小手毬は瀬尾や雨龍による不埒な医療行為を受けていた。オンナとしての身体を最大限活かすため、“女神”として快楽に怯えず、誰からも与えられる悦楽を享受するため。
陸奥ははじめその役目を拒もうとした。けれど小手毬に止められて、ずるずると週に一度の逢瀬を繰り返している。
それでも意地を張り、陸奥から小手毬にふれることはない。
彼女に命じられて、ようやく愛撫を行っている形だ。
「セオはあたしの身体を好き勝手弄るのに、ミチノクはそういうことしないんだね」
「ガキの身体には興味ないって言ってるだろ」
「これでも十九歳になったのに」
ぷう、と頬を膨らませて小手毬は彼の手を己の胸元へ導いていく。