闇堕ちしたエリート医師は一途に禁断の果実を希う

   * * *


 けして結ばれてはいけない相手だと、心のなかでは理解していたはずなのに、自由の声を聞いただけで、小手毬の身体は歓喜にうち震えていた。
 しゅるりと巻き付けられていた包帯をほどかれ、目隠しをはずされた小手毬は半年ぶりに逢った彼を前に、羞恥で頬を染める。
 瀬尾はベッドの片隅で気絶していた。自由の手には注射針。きょとんとする小手毬に「安心して、悪い奴はやっつけた」と自由は笑う。
 悪い奴? 小手毬は混乱しながらも、彼の姿を凝視する。

 ――ジユウおにいちゃんなのに、まるで別人みたい。ここにいるのは、誰?

 全裸になった小手毬をベッドの上に転がして、自由は彼女に傷がついていないか確認していく。彼の手が小手毬の身体のパーツにふれる都度、彼女は戸惑いの声をあげる。

「そうか、薬で辛いんだな。あとは俺が散らしてやる」
「で、でも」
「あんな光景見せられたら、我慢できない」
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