闇堕ちしたエリート医師は一途に禁断の果実を希う
「それでも、今じゃないと動けないから動いたんだろ?」
「そうですね」

 親族、宗教、職業、いままで諸見里自由を形作っていたものを裏切って、彼は初恋の妹を選びとる。
 そこまでの執着を陸奥は持てない。
 恐ろしくも羨ましいと、目の前の青年を前に、黙りこむのだった。
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