闇堕ちしたエリート医師は一途に禁断の果実を希う
「自分でも、わからなくなるんです。彼女がずっとこのままだったら、いつまでわたしは花を贈りつづけることになるんだろう、どうして花を贈りつづけないといけないんだろう、って。だけどやめられないんです。止められないんです。わたしにできることは、花を贈ることだけ。彼女のお兄さんのように、飛び込むこともできないで、惨めに花を贈りつづけるだけ……」
優璃にもわからないのだから、早咲にもわかるわけがない。
オソザキの花が咲かずに枯れてしまうのではないかと危惧している彼は、毎週水曜日、優璃が病室に見舞いに訪れる時間だけは傍にいてあげようとスケジュールの調整をするようになった。緊急手術がある場合は無理だが、それでも毎月必ず一回は顔を合わせることで、彼は彼女の無事を確認していた。
まるで彼女が自分の担当患者にすりかわってしまったかのように。
そう考えて、早咲は苦笑する。このことが露見したら、担当を外されるだろう。
「ほら、また責めていますよ。自分を」
優璃にもわからないのだから、早咲にもわかるわけがない。
オソザキの花が咲かずに枯れてしまうのではないかと危惧している彼は、毎週水曜日、優璃が病室に見舞いに訪れる時間だけは傍にいてあげようとスケジュールの調整をするようになった。緊急手術がある場合は無理だが、それでも毎月必ず一回は顔を合わせることで、彼は彼女の無事を確認していた。
まるで彼女が自分の担当患者にすりかわってしまったかのように。
そう考えて、早咲は苦笑する。このことが露見したら、担当を外されるだろう。
「ほら、また責めていますよ。自分を」