闇堕ちしたエリート医師は一途に禁断の果実を希う
優璃を優しく諭すことで、早咲は自分が満足していることを思い知る。まるで、少女が眠りつづけるのを望んでまで、彼女との逢瀬を楽しんでいるようで……
首を振る。
自分は今、何を考えた? 何を想った? 何を望んだ?
植物状態の少女が死なずに眠りつづけていることを、陰で望んでいるのではないか? 見舞いに来る女性を慕うあまり。
愕然とする。
すでに自分は医師としての役割を放棄している。担当医失格だ。
それなのに優璃に現を抜かして、彼女の前でいい顔をしつづける。
自己嫌悪がじわじわとまとわりつく。このままでいいのか。自分も花を贈るのをやめられない優璃と同じ偽善者でしかないのか。
「先生?」
不審そうな優璃の呼びかけに、正気に戻る。
「自分を責めるのは、僕も同じ、か」
惨めな気持ちを押し隠して、優璃への想いを握り締めて、彼は自嘲する。
眠りつづける少女だけが、何も知らず、すぅすぅと呼吸を繰り返している。
少女が目覚めるとき、自分は傍にいないだろうと、早咲は静かに瞼を落とす。
首を振る。
自分は今、何を考えた? 何を想った? 何を望んだ?
植物状態の少女が死なずに眠りつづけていることを、陰で望んでいるのではないか? 見舞いに来る女性を慕うあまり。
愕然とする。
すでに自分は医師としての役割を放棄している。担当医失格だ。
それなのに優璃に現を抜かして、彼女の前でいい顔をしつづける。
自己嫌悪がじわじわとまとわりつく。このままでいいのか。自分も花を贈るのをやめられない優璃と同じ偽善者でしかないのか。
「先生?」
不審そうな優璃の呼びかけに、正気に戻る。
「自分を責めるのは、僕も同じ、か」
惨めな気持ちを押し隠して、優璃への想いを握り締めて、彼は自嘲する。
眠りつづける少女だけが、何も知らず、すぅすぅと呼吸を繰り返している。
少女が目覚めるとき、自分は傍にいないだろうと、早咲は静かに瞼を落とす。